キャンプグッズのエトセトラ

昨日からニュースで報道されてます、元Ｆ１レーサーの片山右京氏の３人組パーティーが富士山で遭難した事故。

残念ながら、遭難された方と思われる２遺体が収容されました。
非常に残念で痛ましいことだと思います。

夏の富士山は天候さえ恵まれれば、意外と登山の初心者でも登れてしまうことが多いです。高山病など気をつけるべきところはありますが、基本的に体力勝負の面が大きいかな。
管理人も大学時代に１度登りました。７月の天気の良いときでしたが、山頂付近はまったく別の気候で、温度も低く酸素も薄い。ちょっと動いただけで息切れするような辛さを覚えてます。

今回の片山右京氏の登山計画などは詳しくわかりませんが、片山氏はここ数年、世界の名峰を制覇されているだけに経験は豊富です。同行された方のうち、お一人はやはり経験豊富な方だったそうです。

夜間の強風でテントが飛ばされた、ということですが、２人用テントと１人用テントに分けていたのは片山氏のトレーニング登山だったこともあるんでしょう。経験豊富な方と経験の浅い方が組むのも、サポートを考えてのことだったのでしょう。
テントロープの緩みを張りなおしたりする必要がありますからね。

状況などについてはわかりませんが、当日は寒波の影響で強風が吹き、雪も激しかったようです。

登ってみるとわかると思いますが、富士山には木がほとんど生えていません。樹木の森林限界点を超えているから、生えないんですね。遭難された６合目付近では低い潅木はあるものの、それ以外は生えていなかったと思います。
風をさえぎるものが全くない山ですから、かなり厳しい状態だったでしょう。
お二人の最期を看取り、一人で下山という選択をしたときの心情は察するに余りあります。

日本人にとって非常になじみのある山、富士山ですが、冬山となるとやはり危険な山なんだなと実感させられますね。

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。


片山右京氏といえば、古くからＦ１を見てきた人にとっては「カミカゼ右京」の名の方がしっくりきます。
アグレッシブなドライビングスタイルで、見るものを熱くする攻撃的なスタイルでした。

Ｆ１引退後の活躍もやはり攻撃的なスタイルで、畑違いのレース、パリ～ダカールラリー挑戦、世界の名峰踏破、自転車レース挑戦など、Ｆ１当時と変わらぬアグレッシブさです。
今回の件で、次回の南極チャレンジはどうなるかわかりませんが、それでも挑戦するアグレッシブさは持ち続けてもらいたいな、と思います。ほぼ同年代の管理人にとっては、勇気を与えてくれる存在ですからね。