キャンプグッズのエトセトラ

ダウンは軽くて暖かい。管理人も実感してます。

でも同じダウンの寝袋やジャケットでも、価格の差が大きいし、天然素材のダウンですから品質もいろいろあるはず、だと思いませんか？
実際、１０年ほど前なら、ダウンのジャケットや寝袋はとっても高価だった気がするんですよ。購入するにも結構思い切りが必要だったと思うんですけどね。
最近ではダウンジャケットなら１万円を大きくきったものも出てますね。あのユニクロにもダウンジャケットが並んでいて、それが思いのほか安かったので驚きました。
他のブランドでも、今年の福袋ではダウンジャケットとフリースジャケットなどが入って１万円ジャストだったり。。。。。。。でも高価なものは相変わらず高価ですしね。

何がそんなに違うのか、ダウンのことについて少し書いてみます。


TheNorthFace（ザ・ノースフェイス）　ＮＵＰＴＳＥ　ＪＡＣＫＥＴ（ヌプシジャケット）

定番ですね、ヌプシジャケットです。管理人もこれを愛用してます。軽くて暖かい、エクスペディションモデルほどヘビーじゃないから、街中でもフィールドでも重宝する傑作ダウンジャケットです。動きやすいのでついつい出番が増えちゃいます。

このヌプシジャケットに使われてるダウンは７００ＦＰのグースダウン８０％にスモールフェザー１８％、その他の羽毛２％。
じゃ、ＦＰ（フィルパワー）って？これはアメリカの規格でダウンの復元力の数値。復元力が大きいほどたくさんの空気を含むことができるということになります。
復元力が大きい→空気をたくさん含める→保温・断熱力が強いってことですね。同じ暖かさを求めるなら、ＦＰ値の大きいものほど羽毛の量を少なくできて軽量に仕上がる、ともいえます。
ＦＰの最高値は８００～８５０くらいだそうです。５５０以上で高品質とされてるので、ヌプシジャケット、かなり高品質です。

で、価格の安いものにはこのＦＰ表示がないものがあります。おそらく、おそらくですよ、５５０以下なのか、そもそも測定していないか、のどちらかなんでしょうね。もっともＦＰ値の表示義務は無いそうですが。。。。。。

もうひとつ気になるのが、スモールフェザーが入ってること。ダウンの封入量が多いほど品質が良い、と昔聞いたことがあるから。ところが、ダウンばっかり入ってれば良い、ってことでもないようです。

ダウン（羽毛）は非常に柔らかくてフワフワしてるので製品化したときに安定した膨らみ（ロフト）をキープしにくいんだそうです。１００％ダウンにしてしまうと型崩れしたり、部分的にロフトが少なくなったりと弊害があるそうで。。。。。。スモールフェザーは軸の付いた短い羽、長さ６．５ｃｍ未満のものを指すそうです。これがあるから、ジャケットやシュラフのロフトが安定するんですね。
ダウンの封入量が８５％～９０％くらいが上質なんだそうです。
ヌプシジャケット８０％、惜しい！やや上質？


フェニックス(PHENIX）　エアタスティックインナーダウンジャケット

このフェニックスのジャケットはダウン９０％、７００ＦＰ以上、かなり高品質、ということですね。きっとかなり暖かくて軽いんだろうなぁ。。。。。。

もう一つ、グースダウンってところ。グース＝ガチョウ。でも物によってはダック＝アヒルのものもありますね。同じ水鳥だけど、グースダウンのほうが上質とされてるらしいです。ガチョウの方が体が大きくて、１枚の羽毛の大きさも大きくなるからその分保温性が高いからだそうです。



モンベル(mont-bell)　Ｕ．Ｌ．ダウンインナージャケットＭｅｎ’ｓ

以上の点から、ダウンの品質が高いとされる要素を全部満たしてるのが、このＵＬジャケット。軽くてコンパクトに収納できると好評の逸品。ダウンの質では最高の部類ですね。
ただ、質だけでは語れないのが難しいところで、封入量という点ではこのジャケットは少なめ、ライトなダウンジャケットなんですね。そもそも、極寒地ではミッドジャケットとして使うもんですからね。街中なら十分アウターとして着られるんですけどね。仕上がりは結構タイトですが。モンベルの製品は体にフィットするように作られてるものが多いですからね。

アウトドアのアウタージャケットとしてダウンは軽くて動きやすく、保温性も高いので優れてますが最近は化繊も侮れません。新素材の発熱系繊維なんかは結構軽くて暖かいし。ダウンの弱点、水濡れすると極端に保温性がなくなるというところは、化繊のほうが強いですしね。マリンレジャーなど水に濡れる可能性が高い遊びなら、化繊モデルに利があると思います。
ただ、軽量というところはダウンにかないません。エクスペディションモデル、アルパインモデルなど極寒地や高所で使われるのはやっぱりダウンです。厳しい条件だと少しでも軽くて動きやすい物の方がいいですからね。
ダウンの封入量が少ないライトなモデルでも、街中では十分暖かいですし一枚あると良いですね。エクスペディションモデルを街中で着ると、関東だったらアンダーはＴシャツ１枚でも良いくらいになっちゃいますからね。食事に入って、ジャケットを脱いだらＴシャツ１枚って。。。。。完全に浮いちゃいますよね？冬じゃね。。。。。

今年、売れ筋で管理人も欲しいジャケットにコロンビアのトポピークパーカっていうのがあります。価格も控えめで、薄手のジャケットだから街中専用ってことで良いんじゃないでしょうか。


Columbia(コロンビア)　トポピークパーカ

カラーも定番のブラックのほか、レッドやブルーなんてのもありますからね。男性・女性ともに着られると思います。だんだん、品薄気味で、お気に入りのカラー・サイズがあるうちに抑えておくと良いんじゃないでしょうか。ダウンは７００ＦＰグースダウン９０％、水濡れ対策の撥水加工ナイロンで独特の光沢があります。
ダウンのモコモコ感が嫌いな人も抵抗がない薄手のジャケットです。とっても軽くできてるから、この着心地にはまったら、重たいジャケットは着られませんよ！